エアライン, 空港 — 2016年4月15日 23:57 JST

JALとANA、16日以降も臨時便 熊本地震で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は、4月14日夜に2016年熊本地震が起きたことを受け、15日から臨時便や不定期便の運航を始めた。16日以降も運航する。

*熊本空港が一部再開(現地の様子はこちら)。

JAL

熊本地震発生により臨時便や不定期便を運航するJALとANA=15年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALグループでは、16日から18日まで福岡-鹿児島線に日本エアコミューター(JAC/JC)が臨時便を、定期便を運航していないジェイエア(JAR/XM)が不定期便を運航。両社合わせて16日は5往復、17日と18日は6往復の臨時便・不定期便を運航する。

 福岡-宮崎線では、16日にジェイエアが臨時便を1往復運航。羽田-熊本線もJALが臨時便を設定し、羽田を午前5時55分に出発するJL4661便を16日から18日まで、熊本を午後9時35分発のJL4662便を16日と17日に運航する。

 使用機材はJAC便がサーブ340B型機(36席)、ジェイエア便がエンブラエル170型機(E170、76席)、JAL便がボーイング767-300型機(252席また261席)。

 15日は、福岡-鹿児島線の臨時便をJACが5往復運航。これに伴い、普段はJACが運航している福岡-宮崎線の2往復を、ジェイエア(JAR/XM)が同じダイヤで運航した。また、羽田を午前11時35分発の熊本行きJL629便と、折り返しの羽田行きJL630便の機材をボーイング737-800型機(165席)から767-300(227席)に大型化した。

ANA

ANAが不定期便の福岡-鹿児島線に投入した777=16年4月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ANAでは、16日から20日まで臨時便と不定期便を設定し、一部路線で機材を大型化。臨時便は伊丹-熊本線に1日1往復、不定期便となる福岡-鹿児島線は期間中に1日最大4往復設定した。

 機材大型化は、伊丹-鹿児島線のうちボンバルディアDHC-8-Q400型機(Q400、74席)で運航する1往復を、16日から20日までボーイング737-800型機(166席)に大型化。福岡-宮崎線では、74席のQ400で運航する一部便を737-500(126席)に変更する。

 15日は、伊丹-熊本線の臨時便を5便、不定期便となる福岡-鹿児島線を1便運航。機材の大型化は羽田-熊本線の2便と福岡-宮崎線の2便で実施した。また、熊本を午前8時40分発の羽田行きNH642便と、熊本を午前7時40分発の伊丹行きNH522便の計2便が欠航となった。

 このうち、不定期便の福岡午後5時30分発の鹿児島行きNH1511便は、ボーイング777-300型機「ピース★ジェット」(登録番号JA754A)で運航。当初は15日午後1時54分羽田着の那覇発NH462便で、特別塗装機としての定期便運航から離れる予定だった。同機はNH462便として羽田到着後、予定していた伊丹へのフェリー(回送)を福岡に変更してNH1511便を運航後、午後7時14分に鹿児島からNH1304便として伊丹へ向かい、午後8時22分に到着した。

*熊本空港が一部再開(現地の様子はこちら)。

関連リンク
日本航空
全日本空輸

熊本空港、出発便も再開 ターミナルは仮復旧(16年4月19日)
熊本空港、19日に到着便のみ一部再開 ターミナル閉鎖続く(16年4月18日)
熊本空港、ターミナル閉鎖 16日は全便欠航(16年4月16日)
ANAのポケモン「ピースジェット」、4年9カ月運航 通常塗装に(16年4月15日)
JALとANA、マイル寄付や復興支援の輸送協力 熊本地震で(16年4月15日)
熊本空港、4便欠航 JACが鹿児島-福岡に臨時便(16年4月15日)
熊本で震度7 突き上げる揺れ、繁華街でレンガ崩落も(16年4月14日)