日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は、4月14日夜に起きた2016年熊本地震への支援活動を15日から始めた。義援金やマイル寄付、復興支援に携わる人の無償搭乗などを実施する。
JAL
JALは義援金として500万円を中央共同募金会に寄付。マイレージサービス「JALマイレージバンク(JMB)」会員にマイルの寄付を呼びかけ、相当額を被災者支援に役立てる。マイル寄付は3000円相当の3000マイルを1口として、5月31日午後11時59分までJALのウェブサイトで受け付ける。
18日から5月31日までは、被災地の復興支援に関わる条件を満たした団体や個人を無償搭乗とし、輸送協力する。
対象となるのは、日本政府または地方自治体の要請により救援支援する人か、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議または特定非営利法人ジャパンプラットホームに参加している民間援助団体で「現地ボランティアセンターの運営支援」や「ボランティアコーディネーション業務」に携わる人。JALグループが運航する国内線のうち、離島を除く九州各地を目的地または出発地とする便が対象となる。
事前にJALのコーポレートブランド推進部(電話03-5460-3104、平日9:00-17:00)で予約・発券する必要があり、空席状況によっては搭乗できない場合がある。
救援物資の輸送協力も、18日から5月31日まで実施。依頼主と荷受人が日本政府や地方自治体、日本赤十字社を含む公的機関であるなどの条件がある。
ANA
ANAは、義援金300万円を熊本県へ寄付。マイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」会員にマイルの寄付を呼びかけ、相当額を日本赤十字社へ寄付する。マイル寄付は3000円相当の3000マイルを1口として、5月31日午後11時59分までANAのウェブサイトで受け付ける。
被災地の復興支援に携わる人の無償搭乗は、18日から5月18日まで受け付ける。搭乗期間は18日から5月31日までで、日本赤十字社やジャパンプラットフォーム、日本政府、地方自治体などの公的機関から派遣、または派遣要請される団体を通じて救援で渡航する人に対し、一定条件下で航空券を無償提供する。
救援物資の輸送協力も18日から5月18日まで実施。依頼主と荷受人が日本政府や地方自治体、日本赤十字社を含む公的機関であるなどの条件があり、ANAグループが運航する全国各地と九州を結ぶ路線が対象となる。このうち、帯広と青森、神戸、徳島発着便は対象外。
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