LCC専用の成田空港第3ターミナルが4月8日、開業1周年を迎えた。ターミナルへ乗り入れるLCCの客室乗務員らが利用者にエコバッグを配り、成田市の「うなりくん」や成田空港の「クウタン」などご当地キャラクターとの撮影コーナーも設けられた。
第3ターミナルに乗り入れるLCCは、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)とジェットスター航空(JST/JQ)、バニラエア(VNL/JW)、春秋航空日本(SJO/IJ)、チェジュ航空(JJA/7C)の5社。国内LCCのうち、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は第1ターミナルへ乗り入れている。
初年度の利用者数は550万人を見込んでいたが、旺盛な訪日需要を追い風に600万人を超える見通し。すでにターミナルは混雑が激しくなってきているが、運営する成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は「750万人の取り扱い容量で整備した。まだ余裕があるのではないか」との見方を示している。
NAAでは現在、第3ターミナルへ向かう空港内の連絡バスについて、運行ルートの短縮を検討している。連絡バスの所要時間は、第3ターミナルから第2へ向かう際は約5分。一方、第2から第3へは2倍の約11分と、空港内の道路の構造上、徒歩の約15分と大差ない時間が掛かっており、実現が期待される。
また、国内LCC各社は国際線拡充を進めており、国内線はこのところ新規就航都市が増えていない。NAAでは、他空港からLCCが就航しているものの、成田路線がない長崎と宮崎、石垣や、羽田空港からの旅客数が多くLCCが参入していない北九州や函館、徳島、高知、岡山への路線誘致を進めていく。
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成田国際空港第3ターミナル
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