三菱航空機は3月2日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験について、2月は4回実施したことを明らかにした。
MRJは2015年11月11日、飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が初飛行に成功。3回目の飛行試験を11月27日に実施後は、今年1月末まで試験結果などを機体に反映する改修作業を行い、2月10日に再開した。
約2カ月半ぶり4回目となった10日の飛行試験を含め、2月中は太平洋側の空域で4回実施。機体の機能確認や飛行領域を拡大していき、2月末までの通算回数は7回となった。
3月も国内での飛行試験を継続。年内を目途に、米ワシントン州モーゼスレイクでの飛行試験を始める。
また、2月に開かれたシンガポール航空ショーでは、米国の航空機リース会社エアロリースと標準座席数88席の「MRJ90」を20機発注する契約について基本合意(LoI)を締結。内訳は確定発注10機、オプション10機で、3月にも正式契約を結ぶ見込み。この発注が確定すると、MRJの受注は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となる。
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