ANAホールディングス(9202)傘下のバニラエア(VNL/JW)が、6円台のユニットコストを達成する。2015年度決算は、2013年12月の就航以来初の黒字を達成出来る見通し。4月からは機材導入の再開など、2016年度は規模拡大や運航コスト削減を進める。
—記事の概要—
・6円未満達成が課題
・関空就航と台北拠点化
・20年度の売上高710億円
6円未満達成が課題
バニラが現在運航する路線は、国内線が成田-那覇線と札幌線、奄美大島線の3路線、国際線は成田-台北線と香港線、高雄線の3路線。リゾート需要が見込める路線を8機のエアバスA320型機(180席)で運航している。
大手2社のユニットコストの2015年度見通しは、ANAホールディングスが9.5円(バニラの収入・営業費用除く)、日本航空(JAL/JL、9201)は9.4円。一方、1990年代の規制緩和で誕生した「新規航空会社」と呼ばれる中堅航空会社では、ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空、SNJ/6J)が2015年4-9月期決算で、同社初の7円台となる7.89円を達成している。
バニラは2015年度、大手や新規航空会社を下回る、6円台のユニットコストを達成する見通しだ。一方、今後の路線展開は国際線中心となることから、国内LCC
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