スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)は、ボーイング777-300ER型機の初号機(登録番号HB-JNA)を、社員の顔写真を使った特別塗装で運航する。
777-300ERは3月27日に始める夏ダイヤから導入する、新たなフラッグシップ機。就航から1年間は「スイスの顔」プロジェクトとして、社員2500人以上の顔写真を使った特別塗装で運航する。同社が社員への謝意を示すもので、写真はすべて社員が提供し、全員が機体を飾る自分の写真を確認したという。
同社は「スイスの次世代エアライン」戦略を推進。その一環として、魅力的で真価の分かる雇用主としての責任を強め、将来の社員へもアピールしていく。欧州航空産業で企業としての優位性を確保し、航空輸送部門を超えて信頼性を高めていく。
777-300ERの座席数は340席(ファースト8席、ビジネス62席、エコノミー270席)。機内無線LANを導入した。現行のA340-300は219席(ファースト8席、ビジネス47席、エコノミー164席)で、777-300ERの導入により、1便あたりの提供座席数はA340-300よりも約100席増える。1座席あたりの運航コストは25%減、1座席あたりの燃費は23%減となる。また、ペイロードは12%、貨物搭載量は18%増える。
機体に写真を印刷したフィルムを貼り付け、1月末に作業を終えた。このうち、12枚は大きな写真とし、同社のさまざまな職域を象徴したという。
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スイス インターナショナル エアラインズ
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