成田空港を拠点とする春秋航空日本(SJO/IJ)は2月13日、同社初の国際線となる成田-武漢線を開設した。機材はボーイング737-800型機(1クラス189席)で、14日からは2路線目の重慶線が就航する。
武漢線は月曜と水曜、土曜の週3往復。武漢行きIJ1011便は、成田を午前10時に出発し、到着は午後1時55分。折り返しの成田行きIJ1012便は、武漢発が午後2時55分で、成田には午後7時20分に到着する。
重慶線は火曜と木曜、金曜、日曜の週4往復。重慶行きIJ1021便は、成田を午前9時5分に出発し、到着は午後2時20分。成田行きIJ1022便は、重慶発が午後3時25分で、成田には午後8時35分に到着する。
13日の武漢行き初便のIJ1011便(737-800、登録番号JA03GR)は、乗客138人(うち座席未使用の幼児11人)を乗せ、成田を午前10時24分に出発した。
初便出発に先立ち、就航式典であいさつした春秋グループの王正華董事長は、「グループとして中国からより多くの旅行者を日本各地へ運び、日本からも多くの人を中国へ運びたい」と語った。
春秋航空日本の鵜飼博社長は、「国際線展開の第一歩。今後は成田と中国を結ぶ国際線を、さらに拡大させたい」と抱負を述べた。
式典では鏡割りが行われ、就航を祝った。出席者には鏡割りをした樽酒が升(ます)で振る舞われた。
春秋航空日本は2014年8月1日、成田から広島と佐賀、高松へ就航。当初、広島と佐賀は1日2往復ずつ、高松は1日1往復で運航していた。その後、高松線は利用が伸び悩み、2015年夏ダイヤから週4往復に減便後、同年10月23日で運休した。現在の冬ダイヤでは、佐賀線を1日1往復、広島線を1日2往復運航している。
親会社の春秋航空(CQH/9C)は武漢と重慶から、拠点として運用する関西空港へ乗り入れている。重慶からは中国国内線を上海(虹橋、浦東)と洛陽、深セン、石家荘へ運航しているが、武漢からの国内線はない。
成田へ乗り入れる他の航空会社では、重慶から中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)が、1日1往復運航。武漢からは中国南方航空(CSN/CZ)が週2往復乗り入れている。2016年4月28日からは、全日本空輸(ANA/NH)が成田-武漢線を1日1往復で開設を予定している。
運航スケジュール
成田-武漢(16年2月13日から)
IJ1011 成田(10:00)→武漢(13:55)運航日:月水土
IJ1012 武漢(14:55)→成田(19:20)運航日:月水土
成田-重慶(16年2月14日から)
IJ1021 成田(09:05)→重慶(14:20)運航日:火木金日
IJ1022 重慶(15:25)→成田(20:35)運航日:火木金日
*写真は12枚。
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