エアライン — 2016年2月5日 09:20 JST

JALとANA、北朝鮮ミサイル発射で国際線航路変更も

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 北朝鮮が2月8日から25日にかけて長距離弾道ミサイルを発射すると予告している問題で、日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は、期間中にフィリピン付近を飛行する1日5便の国際線の飛行ルート変更を予定している。この影響で、通常よりもフライト時間が5分から10分程度伸びる可能性があるとしている。両社とも現時点で国内線の運航に変更はない。
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迂回ルートのイメージ図。青実線がジャカルタ/マニラ線通常ルート、赤点線が迂回ルート(ANAの資料から)

 当局から発表されたミサイルの打上げ時間は、2月8日から25日までのうち、日本時間午前7時30分から午後0時30分まで。仮にミサイルが不具合なく発射できた場合、ミサイルの第1段目は韓国南部・全羅道の西方沖合、フェアリングは済州島の西方沖合、第2段目はフィリピン島の当方沖合に落下すると予想されている。この場合、当該区域を通過する航空路が閉鎖される。

 日本国内の航空会社で飛行ルートを変更する可能性があるのは、JALが国際線2便、ANAが同3便の計5便。いずれもマニラ線とジャカルタ線が対象となっている。

 JALは、ジャカルタを午前6時45分(現地時間)に出発する成田行きJL720便と、成田を午前9時20分発のマニラ行きJL741便で、飛行ルートが変更になる可能性があるとしている。この場合、通常より飛行時間が5分から10分程度かかる場合がある。

 ANAは、羽田を午前9時35分に出発するマニラ行きNH869便と、マニラ午前9時45分発の成田行きNH820便、ジャカルタ午前6時25分発の成田行きNH836便となっている。その他のアジア路線でも、燃料を多めに搭載して運航するという。

航路変更の対象便
JAL
JL720 ジャカルタ(06:45)→成田(16:05)
JL741 成田(09:20)→マニラ(13:25)

ANA
NH869 羽田(09:35)→マニラ(13:35)
NH820 マニラ(09:45)→成田(15:00)
NH836 ジャカルタ(06:25)→成田(15:45)

【お断り】
Aviation Wireでは、北朝鮮が「地球観測衛星」と自称する事実上の長距離弾道ミサイルの表現を、「長距離弾道ミサイル」または「ミサイル」とします。

北朝鮮が設定したミサイル落下区域(国交省の資料から)

関連リンク
朝鮮民主主義人民共和国からの地球観測衛星発射情報に関する当社運航便の対応について(JAL)
北朝鮮による「地球観測衛星」打ち上げに関する運航状況について(ANA)

JALとANA、迂回期間を変更 北朝鮮ミサイルの予告変更で(16年2月7日)
JALとANA、北朝鮮ミサイル影響3便追加 シンガポール発も(16年2月5日)

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