ANAホールディングス(9202)の片野坂真哉社長は2月2日、2019年春に導入を予定しているエアバスA380型機について、総座席数を500席から600席の間で設定する方針を示した。
片野坂社長は「500席以上を設定しても、シートピッチなどに影響はない」と述べた。
ANAHDは1月29日に発表した中期経営計画で、A380の新造機3機の導入を正式発表。成田と羽田を発着するホノルル線へ、2019年春の導入を目指す。ファーストクラスを設け、富裕層の取り込みを狙う。
中期経営計画を説明した際、同社グループ経営戦略室長の長峯豊之・取締役執行役員は、ファーストクラスの設定は決定しているものの、そのほかのクラス編成や座席数などは未定としていた。
東京-ホノルル線は、競合の日本航空(JAL/JL、9201)が1日4往復に対し、ANAは3往復。JALの牙城であるハワイに500席以上の機材を導入することで、勝負に出る。
世界最大のA380運航会社である中東のエミレーツ航空(UAE/EK)では、3クラス489席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席)、2クラス615席(ビジネス58席、エコノミー557席)の機材を運航している。
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ANAホールディングス
全日本空輸
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