ボーイング737型機の発展型で、新型エンジンを採用した737 MAXが現地時間1月29日午前(日本時間30日未明)、初飛行した。競合のエアバスは新型エンジンを積むA320neoの引き渡しを始めており、燃費を改善した次世代小型機の時代が訪れようとしている。(着陸の様子はこちら)
737 MAXはCFMインターナショナルが開発した新型エンジン「LEAP-1B」を採用。翼端に新型ウイングレット「アドバンスト・テクノロジー・ウイングレット」を備え、現行の737NG(次世代型737)と比べて、燃費を20%改善する。
29日の初飛行では、最初の機体となる737 MAX 8の飛行試験初号機(登録番号N8701Q)が、737を製造する米シアトルのレントン工場に隣接するレントン市営空港を午前9時46分(日本時間30日午前2時46分)に離陸。ボーイング・フィールド(キング郡国際空港)への着陸は、約2時間30分後の午後0時30分を予定している。
737 MAXファミリーは、今回初飛行した標準型となる737 MAX 8(1クラス最大189席)と、同機をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(200席)のほか、1クラス最大149席の737 MAX 7、同220席の737 MAX 9の計4機種で構成。ローンチカスタマーである、サウスウエスト航空(SWA/WN)への737 MAX 8の量産初号機引き渡しは、2017年7-9月期(第3四半期)を計画している。737 MAX 9は2018年、737 MAX 7は2019年に、初号機を引き渡す見通し。
737 MAXは2015年12月末現在、3072機の受注を獲得。競合のエアバスは、A320neoの初号機(登録番号D-AINA)を、1月20日にルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)へ引き渡した。
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