全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が1月29日に発表した2015年4-12月期(第3四半期)連結決算は、純利益が前年同期比40.0%増となる733億3000万円だった。4-12月期としては2007年に次ぐ過去2番目の高水準だった。通期見通しは、売上高を除き上方修正した。
売上高は1兆3690億3100万円(5.5%増)、営業利益は1167億6000万円(30.8%増)、経常利益は1121億9300万円(50.5%増)。売上高と営業利益、経常利益は4-12月期として過去最高を記録した。訪日需要や日本発需要の取り込みが奏功した。また、営業費用は3.7%増の1兆2522億円だった。
—記事の概要—
・中国線の成長鈍化
・16年3月期通期見通し
中国線の成長鈍化
国際線の売上高は3913億円と、前年同期比で10.5%増加した。訪日需要が旺盛なことから、旅客数も12.9%増の605万4000人と前年同期を上回った。ロードファクター(座席利用率、L/F)は74.7%(前年同期比2.7ポイント上昇)となった。
一方、国内線の売上高は1.1%増の5289億円。旅客数は北陸新幹線開業などの競争環境の変化に伴い、1.0%減の3256万2000人と前年同期を
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