エアバスは現地時間1月20日、A320neoの初号機(登録番号D-AINA)をルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)に引き渡したと発表した。ルフトハンザに引き渡した機体は、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW1100G-JMエンジンを搭載する。ルフトハンザはA320neoのローンチカスタマーとなる。
同機は、週後半にハンブルクからフランクフルトに到着する。商業飛行は1月24日のフランクフルト発ハンブルク行きとなる見込み。このほか、ミュンヘン線にも投入する。
A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。PW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製LEAP-1Aが選択できる。A320neoファミリーとしては、メーカー標準座席数が1クラス180席のA320neoのほか、156席のA319neoと236席のA321neoの3機種で構成される。
PW1100G-JMを搭載したA320neoは、2014年9月25日に初飛行に成功。2015年11月にはEASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得した。
2015年12月末現在、A320neoファミリーは3機種合計で4471機を受注している。内訳はA319neoが50機、A320neoが3327機、A321neoが1094機。ルフトハンザはA320neoを61機、A321neoを40機発注している。
日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、A320neoを7機、A321neoを26機発注している。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
Airbus A320neo(Lufthansa Group)
・A320neo、EASAとFAAから型式証明を同時取得(15年11月25日)
・エアバス、A320の増産検討 18年に月産60機視野(15年6月1日)
・A320neo、LEAP-1A搭載機が初飛行 CFMの新エンジン(15年5月20日)
・エアバス、A320neoの初飛行成功(14年9月26日)
・エアバス、A320neo燃費向上へ 20年までに20%削減(14年9月24日)
・エアバス、A320neo初号機ロールアウト(14年7月2日)