2月20日に就航を予定している天草エアライン(AHX/MZ)の2代目「みぞか号」(ATR42-600型機、登録番号JA01AM)。これまでは熊本空港で訓練を実施してきたが、就航が近づいた1月7日、地元の天草空港に降り立った。
同社は1カ月に一度、社員が早朝出社して機体を清掃している。7日は到着後、出迎えた客室乗務員も私服に着替え、他部署の社員とともにモップやスポンジで汚れを落としていた。8月に2代目みぞか号が日本へ到着後、熊本空港では大掛かりな洗浄ができなかったことから、受領後初の実施となった。
到着後に訓練スタート
機体清掃後は安全祈願祭が執り行われ、地元関係者などと共に2代目みぞか号の運航の安全を祈った。
その後は天草エアラインや空港などの関係者が乗客役として参加し、駐機した状態で出発から離陸、水平飛行、着陸、到着までのシミュレーションが1時間弱行われた。5人いる客室乗務員も全員搭乗し、乗務時と同様の仕事をする係や記録係、総括など役割分担して、改善点をチェックした。
乗客役の関係者が降機後は、さっそく天草空港での訓練を開始。着陸後もすぐに滑走路上で折り返し、再び離陸しくメニューを繰り返し行った。
2代目みぞか号の座席数は48席。39席だった初代のボンバルディアQ100(DHC-8-Q100)型機(登録番号JA81AM)よりも9席増えた。従来よりも団体客を呼び込むなど、より多くの旅行者に天草を訪れてもらう。
JACと連携
今回導入したATR42は、日本航空(JAL/JL、9201)グループで鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)も、2017年から導入する。このため、JACのパイロット3人と整備士2人が天草エアラインへ出向しており、天草のパイロットがATR42への機種移行訓練を実施しながらも、天草-福岡線のみ運航を継続できた。
天草エアラインではATR42へ機種移行後、8人のパイロットが運航。うち5人とJACの3人がATR42の訓練を受けており、初代みぞか号(ボンバルディアDHC-8-Q100、登録番号JA81AM)が退役後は天草の残り3人がATR42へ機種移行する。
今後は部品の共同保有によるコスト削減や、JACにスタンバイ機がある時期に2代目みぞか号の重整備を実施するなど、同型機を運航する九州の2社で連携していく。
*天草到着時の様子を取り上げた前編はこちら。
*写真は64枚。
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