エアバスは、ブラジルのTAM航空(TAM/JJ)に同社向け初号機のA350 XWBを現地時間12月17日、仏トゥールーズで引き渡した。TAMは同型機を受領した4番目の航空会社で、米大陸の航空会社が受領するのは初めて。
TAMが受領したのは標準型のA350-900で、計348席(ビジネス30席、エコノミー318席)を設定した。サンパウロを発着する路線に導入する。2016年1月にマナウス、3月にマイアミ、4月にマドリードの各線に投入する予定。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、A350-900が315席、長胴型のA350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。
11月末現在、42顧客から775機(A350-800が16機、A350-900が584機、A350-1000が175機)を受注し、3社にA350-900を計11機納入。カタール航空(QTR/QR)が7機、ベトナム航空(HVN/VN)が3機、フィンエアー(FIN/AY)が1機を運航している。
TAM航空とチリのラン航空(LAN/LA)によるLATAMエアライン・グループは、A350-900を27機発注済み。中南米ではこのほか、コロンビアのアビアンカ航空(AVA/AV)を傘下に持つブラジル・シネルジーグループの子会社、シネルジー・エアロスペースがA350-900を10機発注している。
日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
関連リンク
TAM A350 XWB(Airbus)
Latam Airlines Group
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