国土交通省は12月7日、ワシントンDCで開催された米国の航空当局との当局間協議について、今後も継続して協議すると発表した。羽田路線の昼間発着枠について協議したが、合意に至らなかったとみられる。
次回は2016年、都内での協議を予定している。
今回の航空交渉には、日本側から平垣内久隆・大臣官房審議官らが、米国側からトーマス・エングル国務次官補代理らが出席。当初12月2日と3日の2日間の開催を予定していたが、1日延長して4日も開催した。
国交省によると、前回の公式の航空交渉は2009年12月、都内で実施した。以降、現場レベルでは交渉を継続していたという。
日本と米国間の航空協定は1952年8月11日に署名し、1953年9月15日発行。2015年冬ダイヤ開始時点で、両国の航空会社の合計で旅客便を週525往復、貨物便を週75便運航している。
このうち羽田路線は、日本航空(JAL/JL、9201)がサンフランシスコとホノルルへ、全日本空輸(ANA/NH)がロサンゼルスとホノルルへ、デルタ航空(DAL/DL)がロサンゼルスから、ユナイテッド航空(UAL/UA)がサンフランシスコから、ハワイアン航空(HAL/HA)がホノルルから、それぞれ週7往復ずつ乗り入れている。現地時間2016年2月11日からは、アメリカン航空(AAL/AA)がロサンゼルスから乗り入れを開始する。
現在、羽田空港の国際線発着枠は、昼間時間帯に関する日米間の2国間交渉が進展しておらず、深夜早朝時間帯(午後11時から午前6時)のみ就航が認めらている。一方、欧州各国については交渉がまとまり、発着枠が増枠された2014年3月30日からは、これまで成田発着だった欧州便の主要路線が、羽田発着に移行している。
関連リンク
国土交通省
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