「バニラエア(VNL/JW)のおかげで、お客さんが増えたよ。足を向けて寝られないよ」。奄美大島にある居酒屋の大将は1年ぶりに来島した記者(私)に向かい、こう言って笑った。
2014年7月、バニラエアが成田-奄美大島線を開設した。同路線は、ANAホールディングス(9202)が100%出資するバニラエアが、旧エアアジア・ジャパン(WAJ/JW)から会社を引き継いで以来、初の自社開設便だ。機材は同社の他路線と同じ、エアバスA320型機(1クラス180席)を使用している。
バニラエアの就航以前は、関東から奄美大島への直行便は日本航空(JAL/JL、9201)が羽田から1日1往復を運航するのみだった。現在では関東と奄美大島を結ぶ路線は、2社が1日に計2往復運航していることになる。
奄美大島へのLCC初就航から1年以上経過した現在、奄美への人の流れはどう変わったのか。島の人々はどのように受け止めているのか。そして、利用者は定着しているのか。昨年(14年)に引き続き、リポートする。なお、昨年同様に関東目線での執筆をご容赦いただきたい。
─ 記事の概要 ─
・15年8月以降バニラ利用率90%超え
・大田区の夫婦「バニラで奄美入り」
・「明らかに増えた」来島者
・スポーツ盛んな奄美、ベイスターズがキャンプも
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