エアライン, ボーイング, 機体 — 2015年11月20日 07:45 JST

ANA、スター・ウォーズ特別塗装機の見学会　デカール作業も体験、Facebookファン向けに

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　全日本空輸（ANA/NH）は11月19日、映画『スター・ウォーズ』のキャラクターを描いた特別塗装機3機のうち、国内線に投入する2号機「スター・ウォーズANAジェット（STAR WARS ANA JET）」の機体見学会を、伊丹空港の格納庫で開いた。Facebook（フェイスブック）ファン向けのイベントで、900人を超える応募の中から抽選で選ばれた27人が参加した。

ANAのスター・ウォーズジェット機体右後部に貼られたBB-8のデカール保護シートをはがすFacebookイベントの参加者＝11月19日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

　スター・ウォーズジェットは、ボーイング767-300ER型機（登録番号JA604A）の国内線仕様機を使用。12月18日公開の新たな3部作の1作目『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』に登場する新キャラクタ－「BB-8」と、シリーズ第1作目から登場しているロボット「R2-D2」を描いたデカールを機体に貼り付けている。

　貼り付け作業は、ANAを傘下に持つANAホールディングス（9202）などが出資する、MRO（整備・修理・分解点検）を手掛ける新会社「MRO Japan（MROジャパン）」が伊丹空港に構える格納庫で実施。8日に格納庫入りした機体は、薬剤などで一度塗装をはがした後、白やブルーなどの塗料を塗った上でクリアコートを施し、18日からは塗装の上にデカールを貼っている。

Facebookイベントの参加者が試食したANAプレミアムクラスの機内食＝11月19日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

　19日の見学会では、参加者が格納庫に招かれ、食堂でANAの国内線プレミアムクラスの機内食を試食。その後は、MROジャパンの整備士が機体に貼るデカールの構造や貼り方を、ANAとスター・ウォーズのロゴを描いたデカールとクリアファイルを使って説明した。参加者らは自由に貼り付けたデカールの上から、手持ちのカード類を当てて空気を逃がしてデカール貼りを体験し、自分だけのクリアファイルを完成させていた。

　格納庫でスター・ウォーズジェットを見学した参加者のうち、3組6人がデカールの保護シートをはがす仕上げ作業を体験。機体右後方に貼られた「BB-8」のデカールの上に貼られていた保護シートをはがすと、これまでうっすらと見えていたBB-8が姿を表わした。

　その後は6人以外の参加者もデカールや機体を写真に撮ったり、全員による記念撮影をしてイベントを楽しんだ。終了時に配られたおみやげの中には、スター・ウォーズの特別塗装初号機「R2-D2 ANA JET」（ボーイング787-9型機、登録番号JA873A）の200分の1模型が入っており、受け取った参加者からは歓声が聞こえた。

　模型は非売品で、スター・ウォーズのファンや飛行機好きにはたまらない、サプライズ・プレゼントになったようだった。

　現在仕上げが進んでいるスター・ウォーズジェットは、21日に完成予定。Facebookイベントの参加者は、完成前に一足早く機体を間近で見ることが出来た。初便は伊丹空港を22日午前7時30分に出発する羽田行きNH14便で、羽田空港には午前8時40分に到着する。機内では同機専用デザインの紙コップや、ヘッドレストカバーを用意。初便以降は、国内各地へ運航する。また、3機目のBB-8を機体全体にデザインした、ボーイング777-300ER型機の国際線仕様機（登録番号JA789A）「BB-8 ANA JET」は、2016年3月から北米線に就航する。

　スター・ウォーズの特別塗装機は、ウォルト・ディズニー・ジャパンと締結したスター・ウォーズブランドを活用する契約に基づくもの。ANAは、2020年3月までの5年間「STAR WARSプロジェクト」を展開する。国際線事業の強化を進めていることから、同プロジェクトを通じて、ANAブランドの世界的な認知度向上や他社との差別化を進めていく。

＊デカール貼り付け作業の写真特集はこちら。
＊機体公開の記事はこちら。