企業, 空港 — 2015年11月16日 23:11 JST

成田空港、メガホン型翻訳機「メガホンヤク」試験配備 英中韓対応、災害時の活用検証

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 成田国際空港会社(NAA)は、メガホン型翻訳機「メガホンヤク」を、12月から空港内に試験配備する。緊急時や災害時の案内などを日本語でしゃべると、英語と中国語、韓国語に翻訳し、自動的に繰り返し大音量で流せる。

メガホンヤクの利用イメージ(NAAの資料から)

訪日客が増加する成田空港=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 メガホンヤクは、パナソニック(6752)が研究開発を進めている翻訳機。災害時や天候不良時に、ターミナルに滞在する利用者向けに案内する際、メガホンヤクの有用性を試作機で検証する。実証実験では、NAAがリリースしているスマートフォン向け他言語音声翻訳アプリ「NariTra(ナリトラ)」の翻訳システムと連携させた実験も予定している。

 NAAによると、「具合の悪い方はいらっしゃいますか?」と日本語でしゃべると、「Is anyone sick?」など、英語と中国語、韓国語に翻訳して大音量でながすことができる。

 メガホンヤクの試験配備は世界初。実用性を検証後、成田空港に本格導入する。

 成田空港は2015年度上期(4-9月期)に、国際線の外国人旅客数が初めて600万人を突破。前年同期比27%増の654万8221人を記録した。旺盛な訪日需要を背景に、2期連続で最高値を更新している。

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