全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは、12月から2016年2月までの3カ月間、機内や空港ラウンジで愛知、岐阜、三重の各県の特産品を提供する。日本各地の名産品などを紹介する「テイスト オブ ジャパン バイ ANA(Tastes of JAPAN by ANA)」の一環で、今回で10回目。
国際線ビジネスクラスでは、3県をテーマにした料理を提供する。提供期間や路線は料理により異なる。
バンコク、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ行きの各路線では、県産の食材を使用した「郷土料理 三重」を提供。前菜に尾鷲特産で、地元では「ガスエビ」と呼ばれるヒゲナガエビを使用し、県産のブリにカブの餡をかけた主菜を用意する。
欧州路線とバンコク、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ行きの各路線では、名古屋名産の赤味噌を使用したビール「金しゃち名古屋赤味噌ラガー」で煮込んだ国産牛のシチューを提供する。北米路線では、グレープマスタード入り岐阜長良ワインソースをかけた和牛ロールを提供する。
12月の欧米路線では、愛知・西尾の抹茶を使用した「抹茶と豆乳のブラマンジェ」を提供する。西尾は日本有数の抹茶生産量を誇る。13世紀に市内・実相寺で生産されたものがルーツで、明治時代から本格的に生産されるようになった。
羽田国際線ラウンジ内「DINING h」では、岐阜県産の豚肉「けんとん」を使用した一品を提供。長芋を包んで弱火で焼き上げたフレンチ風中華料理で、ユズが香るリゾットを添えた。成田・羽田の国際線ANA SUITE LOUNGEでは「三重県産みかんジュースのゼリー」を提供する。
また、各県の日本酒を空港ラウンジに用意。羽田国際線では岐阜、成田と関西の各国際線では三重、羽田国内線では愛知の日本酒を用意。羽田ではそれぞれ12銘柄ずつ、成田と関西では14銘柄を準備する。
「テイスト オブ ジャパン バイ ANA」は、2013年9月にスタートしたプロジェクト。食や酒、スイーツ、文化などをテーマに3カ月間、3つの都道府県をピックアップして特集する。約4年ですべての都道府県を網羅する予定。9月から11月までの第9弾では、新潟、神奈川、滋賀の各県を紹介した。
関連リンク
Tastes of JAPAN by ANA
・ANA、機内食やラウンジで神奈川の名産品 片野坂社長「日本酒は世界一」(15年8月25日)
・ANA、ファースト機内食で新潟の洋ナシデザート 「Tastes of JAPAN」第9弾(15年8月12日)