全日本空輸(ANA/NH)の特別塗装機「R2-D2ジェット」による国際線初便が10月18日夜、羽田空港からバンクーバーへ向かって出発した。
R2-D2ジェットは、映画『スター・ウォーズ』に登場するロボット「R2-D2」を描いたボーイング787-9の国際線仕様機(登録番号JA873A)。現地時間9月12日にシアトルのエバレット工場でロールアウトし、羽田空港には10月2日にシアトルから到着した。
定期便投入前日の17日には、特設サイトで募集した参加者を招待し、羽田発着の遊覧飛行を実施。18日の羽田発バンクーバー行きNH116便が国際線定期便の初便となった。搭乗橋から機体を写真に収めてから搭乗する乗客の姿も見られた。同便は定刻より2分早い午後9時48分に110番スポットから出発した。展望デッキには夜遅くにもかかわらず多くの人が集まり、初便を見送った。
初便運航後は、10月中旬から11月下旬は主に成田-サンノゼ線、12月初旬は主に成田-シアトル線に投入。12月中旬以降は羽田-シドニー、ジャカルタ、北京、ミュンヘン、パリなどの路線で運航する。
国内線でも10月20日と22日、31日の3日間限定で運航。20日は宮崎と函館、22日は松山と広島、31日は鹿児島と伊丹へ運航する。
座席数は3クラス215席で、ビジネスクラス48席とプレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス146席。プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスでは、R2-D2を描いたヘッドレストカバーや紙コップ、紙ナプキンを用意する。
LEDを使った機内の照明は、乗客の搭乗時はスター・ウォーズをイメージした緑と青、赤の照明で出迎える。手荷物を積み込んだりするため、明るめの照明にする。出発から離陸までの間は、映画のテーマ曲が流れ、さまざまなパターンの照明で機内の雰囲気を盛り上げる。
R2-D2ジェットは、ウォルト・ディズニー・ジャパンと締結したスター・ウォーズブランドを活用する契約に基づくもの。ANAは、2020年3月までの5年間「STAR WARSプロジェクト」を展開する。同プロジェクトを通じて、ANAブランドの世界的な認知度向上や他社との差別化を進める。
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