エアバスは現地時間10月14日、シンガポール航空(SIA/SQ)向け初号機となるA350-900型機の塗装が完了し、仏トゥールーズで公開したと発表した。引き渡しは2016年第1四半期を予定している。
今後、エンジンを搭載し内装を整備。走行試験や飛行試験を実施する。
シンガポール航空はA350-900を67機発注済み。このうち7機が同型機の航続距離を延長した「A350-900ULR(Ultra-Long Range、超長距離)」で、同社がローンチカスタマーとなっている。A350-900ULRは2018年の導入を見込む。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が3クラス280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を従来の機材より25%改善する。
9月末現在、41顧客から783機(A350-800が16機、A350-900が598機、A350-1000が169機)を受注し、2社にA350-900を6機納入。カタール航空(QTR/QR)が4機、ベトナム航空(HVN/VN)が2機を運航している。10月にはフィンエアー(FIN/AY)にも引き渡した。
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