エアライン, 機体 — 2015年10月12日 09:19 JST

JAL機と小型機、鹿児島空港でニアミス

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 10月10日午後4時50分ごろ、鹿児島空港付近の上空で日本航空(JAL/JL、9201)の羽田発JL651便(ボーイング767-300型機、登録番号JA8364)と新日本航空(鹿児島県霧島市)の小型双発プロペラ機ブリテン・ノーマンBN-2B-20アイランダー(登録番号JA80CT)が異常接近(ニアミス)した。2機とも無事着陸し、けが人はなかった。

鹿児島空港に着陸するJALの767(同型機)=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国土交通省航空局(JCAB)は11日、航空事故につながりかねない「重大インシデント」に認定。国の運輸安全委員会(JTSB)は、12日に調査官を現地に派遣する。

 JL651便と新日本航空機は、ともに管制官から鹿児島空港の滑走路(RWY34)への着陸許可を得ていた。JL651便は計器飛行(IFR)で、新日本航空機は有視界飛行(VFR)で飛行していた。

 JALによると、JL651便が最終進入経路に入り、空港の手前約5.4キロ(3マイル)、高度約300メートル(1000フィート)を飛行中、前方左下に新日本航空機を視認したため、機長が着陸をやり直したという。JL651便の機長は異常接近が起きたとして、会社に報告した。

 JL651便には乗客240人(うち幼児3人)と乗員10人の250人が、新日本航空機には乗員2人が乗っていた。JL651便はほぼ定刻の午後3時6分に羽田を出発したが、鹿児島到着は着陸やり直しの影響で19分遅れの午後5時9分となった。

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