スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ/6J)は10月1日、地域振興の機体活用プロジェクト「空恋」第14弾で、宮崎・都城をPRする「肉と焼酎のふるさと 都城号」(登録番号JA805X)の運航を開始した。運航開始を記念して、羽田空港第2ターミナルでは、都城市とソラシド エアが同市の広報活動を展開した。
来場者はガラポン抽選器を回し、出た玉により鶏の炭火焼きや焼酎など、名産品をプレゼントする。同市のふるさと納税や観光ウェブサイトなどを来場時に提示して応募すると、羽田-宮崎の往復航空券や都城産宮崎牛や焼酎のセットなどを合計60人にプレゼントする。抽選会は10月5日までの期間中、午前9時から午後6時まで実施する。
都城市は牛と豚、鶏の産出額が全国1位。芋焼酎「黒霧島」などを製造する霧島酒造の本社がある。航空券を提供したソラシド エアの髙橋洋社長は「何を食べるか迷ってしまうくらいおいしいものがたくさんある。ゆったりできる温泉やきれいな星空もある。首都圏の皆さまにも、ぜひ足を運んでいただきたい」とアピールした。
髙橋社長は、首都圏から都城への送客を、地元企業などと連携して実施したいとした。具体的なプランはこれから検討するという。
会場にはお笑い芸人でマラソンランナーのカンボジア人タレント、猫ひろしさんも来場。都城をPRする「みやこんじょ大使」に任命され、同市の池田宜永(たかひさ)市長から委嘱状が手渡された。
猫さんは駆け出しのころ、市内で開催される「盆地祭り」に招かれてから、年に数度訪れるようになったという。その後、地場産業PR大使を務めた。猫さんは千葉県出身。
都城号の初便となったのは、宮崎を午前10時35分に出発する羽田行き6J54便。今後1年、同社路線に投入する。機体前方の扉付近には、都城市PR部長の「ぼんちくん」のイラストをデザイン。後方側面にはぼんちくんが肉を食べるイラストをあしらった。
現在の都城市は2006年1月1日、旧都城市と周辺の山之口町、高城町、山田町、高崎町が合併して誕生。2016年には新市制10周年にあたり、牛・豚・鶏の「肉」と焼酎をPRする。
同社では空恋プロジェクトで機体側面に九州や沖縄の自治体名を描き、機内外を自治体PRの場として提供している。
関連リンク
機体プロジェクト「空恋」(ソラシド エア)
都城市
・ソラシド、特別塗装機で都城PR 10月から(15年8月25日)
髙橋社長インタビュー
・「従来の延長ダメ。今年来年が勝負」(後編)(15年9月9日)
・「首都圏で本当に知られていない」(前編)(15年8月31日)