ベトナム航空のA350、成田初飛来　商業飛行では日本初

　ベトナム航空（HVN/VN）のエアバスA350-900型機（登録番号VN-A886）が9月20日、成田空港に飛来した。A350 XWBの日本への商業飛行は初めて。

成田空港に到着するベトナム航空のA350-900＝9月20日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

　通常はA330-200型機で運航している、ホーチミン－成田線に代替機材として投入。成田着のVN300便は定刻より12分早着の午前6時48分に到着し、折り返しのホーチミン行きVN301便は1分早い午前9時29分に出発した。

　成田空港の展望デッキには、商業飛行では初飛来とあって、多くの航空ファンが詰めかけた。

　ベトナム航空は6月にA350-900を初受領。同機の導入はカタール航空（QTR/QR）に続く2社目で、アジアの航空会社では初めて受領した。A350-900を14機導入予定で、うち10機は自社購入、4機はリースとなる。座席数は305席で、ビジネス29席、プレミアムエコノミー45席、エコノミー231席（飛来した初号機のみビジネス29席、エコノミー276席）。

　日本の航空会社では、日本航空（JAL/JL、9201）がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入。運航開始は2019年を予定しており、777を6年程度で置き換える。2014年11月19日には、エアバスの飛行試験5号機（MSN5、登録番号F-WWYB）が羽田空港に初めて飛来した。

　ベトナム航空では、A350-900のほかにボーイング787-9型機も7月に受領。787-9は、2016年1月から日本路線へ投入する見込み。

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商業飛行では日本初飛来とあって多くの人が詰めかけた成田空港＝9月20日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

ベトナム航空のA350-900のビジネスクラス＝9月20日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

成田を出発するベトナム航空のA350-900＝9月20日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

ホーチミンへ向けて成田を離陸するベトナム航空のA350-900＝9月20日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

A350-900運航スケジュール
VN300 ホーチミン（19日23:15）→成田（20日07:00）
VN301 成田（20日09:30）→ホーチミン（20日13:20）

関連リンク
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【お知らせ】
初号機の座席数が判明したため追記しました。（2015年9月26日 0:12 JST）