エアバスは現地時間9月8日、最大離陸重量(MTOW)を242トンに増やしたA330-200型機が、EASA(欧州航空安全局)から型式証明を取得したと発表した。今後、FAA(米国連邦航空局)の型式証明も取得する。
MTOWを引き上げたタイプはA330従来型(A330ceo)のオプションとして設定するもの。最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、燃費を最大2%改善する。次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。
最大離陸重量の増加と空力性能の改善、燃料積載量の増加により、A330-200は最大15時間飛行でき、既存路線でペイロード(有償搭載量)を増やせる。航続距離は既存の最大離陸重量238トンの機体よりも約650キロメートル(350海里)延びる。
242トンタイプはA330-200のほか、A330-300にも設定。A330-300は今年3月に仏トゥールーズでロールアウト(完成披露)し、その後EASAの型式証明を取得している。最大13時間飛行でき、航続距離は既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延びる。
242トンタイプのA330-300初号機(登録番号N822NW)は5月28日、仏トゥールーズの工場でローンチカスタマーのデルタ航空(DAL/DL)に引き渡した。
東京からの直行便の飛行時間は、ロンドンやパリ、ニューヨーク、ボストンなどが約13時間で、ニューヨークから東京へ向かう際は約14時間かかる。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
European Aviation Safety Agency
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