成田空港を拠点とする春秋航空日本(SJO/IJ)は8月21日、成田-高松線を夏ダイヤが終わる10月24日までの運航とし、冬ダイヤから休止すると発表した。同社の高松便は1路線のみで、高松空港から撤退する。
成田-高松線は2014年8月1日、1日1往復で運航を開始。その後、ロードファクター(座席利用率、L/F)が想定を大きく下回ったことにより、今年の夏ダイヤから週4往復に減便した。
春秋航空日本ではL/Fを80%に設定。同社によると運航開始以降、「予想以上に低い数値」で推移していた。減便後は親会社の春秋航空(CQH/9C)が運航する上海-高松線と運航日を合わせることで、中国国内からの流入に期待するとともに、週4往復に減便することでL/Fの上昇を狙っていた。
春秋航空日本によると、上海-高松線のL/Fは95%ほどで「いつもぎゅうぎゅう」だったという。高松で乗り継ぐ上海と成田を結ぶツアーなども計画したものの、期待する成果が見らず就航から1年2カ月での撤退が決まった。
春秋航空日本は成田を発着する広島便と佐賀便を運航している。冬ダイヤでは夏ダイヤと同じく、広島便は1日2往復、佐賀便は1日1往復を維持し、当面は2路線で運航する。
関連リンク
春秋航空日本
・春秋航空日本、年内に国際線進出へ 高松は減便(15年2月3日)
・春秋航空日本、成田から3都市就航 15年上期に新路線計画(14年8月1日)