エアライン, ボーイング, 機体, 空港, 解説・コラム — 2015年8月20日 08:35 JST

ANA、羽田-ロサンゼルスをフルフラット化 成田-パリ運休で羽田集約進む

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 全日本空輸(ANA/NH)は8月19日、10月25日に始まる冬ダイヤから羽田-ロサンゼルス線のビジネスクラスにフルフラットシートを導入すると発表した。同路線への展開で、米国本土路線のビジネスクラスは全便がフルフラットシートになる。また、成田-パリ線を運休することで、欧米主要路線を羽田に集約する。

冬ダイヤから羽田-ロサンゼルス線のビジネスクラスにフルフラットシートを導入するANA=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同路線は深夜便で、羽田空港を午前0時5分に出発し、ロサンゼルスには前日午後6時に到着。現在の機材は、ボーイング777-200ER型機(223席:ビジネスクラス70席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー117席)で、冬ダイヤからは777-300ER(250席:ファースト8席、ビジネス52席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー166席)に変更する。

 ANAによると、羽田空港のC滑走路(16L/34R)の長さが、2014年12月11日から南側沖合に360メートル伸びて3360メートルになったことで、深夜に777-300ERで運航できるようになり、機材を変更したという。

 欧州路線については、2月までにフルフラットシート導入を終えている。欧米路線では、バンクーバー線とホノルル線のみ、ビジネスクラスが非フルフラットシートとなる。

 また、ANAは冬ダイヤから本紙既報の通り、成田-パリ線を運休(関連記事)。一方で羽田ーパリ線の機材を787-8から787-9(215席:ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)に46席(27%)大型化し、欧米主要都市へ向かう路線の羽田集約を進める。

 ANAの成田路線拡大が続いていることから、地元自治体などもパリ線運休に理解を示した。ANAは羽田と成田の「デュアルハブ戦略」を進めており、羽田は国内線と国際線の接続、成田は国際線同士の乗り継ぎ需要の取り込みと、住み分けを鮮明にしていく。

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全日本空輸

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