北海道の航空自衛隊千歳基地で7月19日、毎年恒例の航空祭が開かれた。台風11号の影響により天候に恵まれなかったことから、空自のアクロバットチーム「ブルーインパルス」は地上滑走のみとなり、予定していた編隊飛行も1機ずつ基地上空を通過するのみになるなど、デモフライトは内容を変更して実施された。
デモフライトは、空自のF-15戦闘機や同基地の特別航空輸送隊に所属する政府専用機などが披露。視界不良の影響を受け、ローパス(低高度飛行)も高度を高く取り、F-2戦闘機による模擬対地攻撃は中止となった。また、今回は世界的なエアレース・パイロットの室屋義秀氏も参加した。
昨年は安倍晋三首相の中南米諸国訪問で不在だった政府専用機のボーイング747-400型機(機体番号20-1101)は、午前10時から異機種編隊飛行と、午前10時45分からの航過飛行に参加。天候不順により1機ずつの上空通過となったが、会場周辺に集まった人々はカメラを向けていた。現在の政府専用機は2018年度の退役が予定されており、後継機となる777-300ERは2019年度に導入される。
政府専用機はF-15や往年のF-104J戦闘機などと並び、地上展示も行われた。このほかに、KC-767空中給油・輸送機やRF-4偵察機、C-130H輸送機、P-3C哨戒機、U-125A救難捜索機、U-4多用途支援機、T-4練習機、CH-47J輸送ヘリコプター、UH-60J多用途ヘリ、SH-60J哨戒ヘリ、海上保安庁のビーチ350などが展示された。
*写真は計20枚。
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