エアバスは、キャセイパシフィック航空(CPA/CX)向け初号機となるA350-900型機について、製造が順調に進んでいると現地時間7月6日に発表した。現在は仏トゥールーズの最終組立工場で、主翼や水平尾翼、垂直尾翼などの取り付けが進んでいる。
CPAはA350-900を22機、長胴型のA350-1000を26機、計48機を発注している。初号機の引き渡しは2016年初旬となる見込み。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。
2014年12月にQTRが受領初号機は、今年1月からドーハ-フランクフルト線で運航。6月にはベトナム航空(HVN/VN)が受領した。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
アジアではCPAやHVNのほか、シンガポール航空(SIA/SQ)やタイ国際航空(THA/TG)など11社が導入を予定。ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)が導入の合意書(LoI)を締結している。
6月末現在、40顧客から781機を受注。このうち、アジアからは244機を受注している。
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