民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)は7月7日、都内で債権者向けの事前説明会を開いた。
5月29日に東京地方裁判所へ提出した、再生計画案を説明するもの。SKYの大口債権者である米国の航空機リース会社、イントレピッド・アビエーションが同日提出した、独自の再生計画案をけん制する狙いがあるとみられる。
—記事の概要—
・イントレピッドも代理人出席
・「ここまで争いある債権珍しい」
・197社のうち80社出席
債権者は8月5日に開かれる予定の債権者集会で、どちらかの案を選択する。
イントレピッドも代理人出席
SKYが提出した再生計画案は、投資ファンド「インテグラル」とANAホールディングス(9202)、三井住友銀行(SMBC)と日本政策投資銀行(DBJ)が折半で設立した投資ファンド「UDSエアライン投資事業有限責任組合」の3者が支援。SKYへの出資比率は、インテグラルが50.1%、UDSが33.4%、ANAHDが16.5%で、UDSの運営はDBJと子会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズが手掛ける。
一方のイントレピッド案は、スポンサーは未契約。インテグラルと交渉しているものの、合意には至っていない。申立人代理人の中原健夫弁護士によると、複数の航空会社と交渉中ではあるものの、具体的な社名は明らかになっていないという。
中原弁護士によると、事前説明会ではSKYが作成した計画案のダイジェスト版資料を配付。スクリーンに映して説明したという。説明会にはインテグラルの佐山展生代表、ANAHD上席執行役員の長峯豊之グループ経営戦略室長、DBJコーポレート・メザニン・パートナーズの本野雅彦取締役らが出席した。
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