7月1日から成田ージャカルタ線に就航した、日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング787-9型機の初号機(登録番号JA861J)。就航を目前に控えた6月28日には、成田空港周辺の成田市や芝山町など8市町の子供たち53人などを招き、「787-9お披露目遊覧フライト」と銘打った遊覧飛行を実施した(当日の記事はこちら)。
787-9は最新鋭機787の長胴型で、2012年4月に就航済みの標準型787-8と比べて、胴体が前方と後方でそれぞれ3.05メートル、計6.1メートル長くなった。28日の遊覧飛行では、JL7879便として成田の64番スポット(駐機場)から午前11時15分に出発。約2時間の遊覧飛行後、午後2時34分に成田の403番スポットへ戻った。
JALが成田の子供たちを招いた遊覧飛行は初めて。成田を離陸して九十九里町から東京都心部、富士山のそばを通り、甲府市、伊那市、中津川市、浜松市、静岡市、諏訪湖、富山市、能登半島、佐渡島、新潟市、蔵王山、仙台、南相馬市、いわき市、霞ヶ浦などを経て、成田へ戻るルートを飛んだ。
離陸直後は、「酔いそう」と言っていた子供たちも、空からの眺めや、機内エンターテインメント機器の電子書籍マンガ「スカイマンガ」などを楽しむうちに、気分の悪さも解消されたようだ。機内からは富士山も見えたが、どちらかというと、ゲームやマンガに夢中になっている子供が多かった。
子供たちの席はエコノミークラスで、1列あたり2-4-2席の配列。当然、窓側に座れない子供もいる。そうしたことを察してか、通路側の子供たちを客室乗務員がドアの窓に招き、窓のない席に座った子供も景色を見られるよう、気を配っていた。また、遊覧飛行の後半は、窓側と通路側の子供が席を交代するようにしていたようだ。
機内ではボーイング・ジャパンの広報担当、ロブ・ヘンダーソンさんが航空用語などの簡単なクイズ大会を開いた。日本での英語教員歴もある英国人のヘンダーソンさんは、「飛行機の前方は何というか知ってますか。fore(フォー)と言いますが、数字の4じゃないよ」と、飛行機の用語を使った英語教室も行い、子供たちも大きな声でヘンダーソンさんに続いていた。
また、子供たちに未来の飛行機を創造してもらうイラストコンテストも開かれ、入賞者には、787や747-8、737 MAXの模型やカレンダーがプレゼントされた。
その後は紅ズワイガニの炊き込みご飯などが入った弁当が、機内食として用意された。機内食を配る際も、客室乗務員たちは子供の様子を見ながら、積極的に話しかけていた。パイロットも説明役として乗務し、子供たちとの空の旅を楽しんでいた。
今回の遊覧飛行で初めて飛行機に乗った子供もいたが、体調を大きく崩すことなく成田へ戻った。
*写真は34枚掲載。
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