エアバスは現地時間6月30日、ベトナム航空(HVN/VN)に同社向け初号機となるA350-900を引き渡したと発表した。同型機の導入は、2014年12月、カタール航空(QTR/QR)に続き2社目となる。
初号機はオランダの航空機リース会社、エアキャップがリースする。HVNは同型機を14機導入予定。うち10機は自社購入で、4機はリースで導入する。座席数はビジネス29席、プレミアムエコノミー45席、エコノミー231席の計305席。
HVNは同型機をハノイ-ホーチミン線の国内線に投入。その後、ハノイ-パリ線に導入する。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。5月末現在、40顧客から780機を受注。このうちエアキャップは20機を発注している。
2014年12月にQTRが受領初号機は、今年1月からドーハ-フランクフルト線で運航。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
アジアではHVNのほか、シンガポール航空(SIA/SQ)やタイ国際航空(THA/TG)が導入を予定。ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)が導入の合意書(LoI)を締結している。
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