仏パリ郊外のル・ブルジェ空港で6月15日から21日まで開かれた、第51回パリ航空ショー。昨年のファンボロー航空ショーで2社から受注を獲得した三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」は、今回のパリ航空ショーでは受注獲得に至らなかった。
MRJは、これまで4-6月期に予定していた初飛行を9-10月期に延期。機体導入を検討する航空会社などからは、同社に対して初飛行の結果を見てから考えたいという声が、航空ショーの会場で寄せられたという。
特集・パリ航空ショー2015では、各社が発表した機内や展示品などを取り上げる。第1回目はMRJの最新モックアップを取り上げたが、今回は三菱航空機の森本浩通社長への単独インタビューを掲載。森本社長は、今後プロジェクトをどのように進めていくのだろうか。
──4月に社長に就任され、社内の雰囲気をどう感じているか。
森本社長:1月からMRJに関わるようになったが、三菱航空機は1月から小牧(県営名古屋空港)に全員が移った。これまで別々のところにあった部署が集まり、みんなが一体になってきた。
1月にエンジンの試験運転を実施し、その後のいろいろな試験で機体が見えてきた。6月にタキシングも行い、社内も盛り上がってきた。
──航続距離を伸ばすなど、機体の性能向上はあり得るのか。
森本社長:可能性は探っている。今後の試験結果で対処していきたい。
例えば、剛性が
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