スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)はこのほど、ボンバルディアが開発を進めている小型旅客機「Cシリーズ」がチューリッヒに到着したと発表した。到着したのは、Cシリーズの「CS100」の飛行試験5号機(登録番号C-GWXZ)。パリ航空ショーでの展示後の現地時間6月17日、午後7時16分に到着した。
同機にはSWRの塗装を施した。翌18日には、チューリッヒ空港内の格納庫で政府高官や政治家、報道陣向けに公開。19日朝には同空港を離陸した。
CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。
エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。CS100は2013年9月、CS300は今年2月、初飛行にそれぞれ成功している。
SWRは同型機のローンチカスタマーで、2016年中ごろの導入を予定している。同社はCシリーズを計30機発注済みで、CS100とCS300を10機ずつ、残りの10機は未定。同社のCS100に搭載するシートは、独ZIMが製造した。
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Bombaardier CSeries 100(World of SWISS)
CSeries(Bombardier)
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