中部国際空港会社は6月17日、ボーイングから787-8型機の飛行試験初号機(ZA001、登録番号N787BA)を譲り受けると発表した。中部空港(セントレア)への到着は6月22日を予定している。中部空港会社では今後、展示を検討する(到着時の記事はこちら)。
中部地域では重工各社が787全体の約35%にあたる主要部品を製造。三菱重工業(7011)が主翼、川崎重工業(7012)の前部胴体、富士重工業(7270)の中央翼を担当している。
中部からは米ワシントン州エバレットとサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるボーイングの最終組立工場に、787の大型部位輸送に使用している輸送機「ドリームリフター」で輸送する。ボーイングは2014年3月、中部空港内に787型機の主翼など主要部位を保管する「ドリームリフター・オペレーションズ・センター」(DOC)を本稼働させている。
787試験初号機は現地時間2009年12月15日、エバレット工場に隣接するペインフィールド空港で初飛行を実施した。
ボーイングは飛行試験2号機(ZA002、登録番号N787EX)を今年3月、米アリゾナ州・ツーソンのピマ航空博物館(Pima Air & Space Museum)に、飛行試験3号機(ZA003、登録番号N787BX)を2014年11月、米シアトルの航空博物館(Museum of Flight)に、それぞれ寄贈している。
関連リンク
中部国際空港 セントレア
Boeing
ボーイング・ジャパン
・787初号機ZA001、セントレア到着 故郷へ里帰り(15年6月22日)
・ボーイング、787試験機を寄贈 アリゾナの航空博物館へ(15年4月20日)
・ボーイング、787を航空博物館へ寄贈 シアトル(14年11月9日)
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・ボーイング、セントレアに787の部位保管施設 ドリームリフター・オペレーションズ・センター稼働(14年3月18日)