エアライン, 機体 — 2015年6月15日 19:35 JST

JAC、ATR42を8機発注 17年から置き換え

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 日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本エアコミューター(JAC/JC)は現地時間6月15日、離島路線用機材として仏ATRのターボプロップ機ATR42-600型機(48席)の導入を決定したと発表した。8機を確定発注し、1機をオプションで契約した。同契約は14機の購入権付き。

パリ航空ショーで開かれた調印式でATR42-600の模型を手にするJACの安嶋社長(左)とATRのパトリック・ド・カステルバジャックCEO=6月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JACは現在ボンバルディアQ400(DHC-8-Q400)を11機と、サーブ340Bを10機の計21機を保有。ATR42-600は2017年から導入を開始し、サーブ340Bを中心に機材更新を進めていく。

 ATR42-600は、コックピットにエアバスA380型機の技術を導入。客室は手荷物収納スペースを同クラスの競合機より大きくし、LED照明を採用した。

 JACの安嶋新社長は、「ATR42-600の快適性や経済性、信頼性を評価した」と述べ、種子島や屋久島、奄美群島などを結ぶ路線を中心に投入していくと語った。

 ATR42-600の導入にあたり、安嶋社長は「ボンバルディアが開発予定のQ400よりも小型の機体と比較して決めた」と明かした。

 国内の航空会社では、天草エアライン(AHX)もATR42-600を導入する。安嶋社長はAHXからの整備事業の受託の可能性について、「一緒に離島路線を支えるパートナーとして、部品の共用などを検討していきたい」と語った。

 JACは1983年、JALが60%、鹿児島県の奄美群島12市町村が40%出資して設立。本社を鹿児島空港に置き、27路線、1日141便を運航している。

 ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981年に設立されたリージョナル機メーカー。日本の航空会社でATR機を導入するのは、JACはAHXに続いて2社目となる。

 15日から始まったパリ航空ショーで開かれた調印式には、安嶋社長のほかJACのパイロットや客室乗務員、整備士も出席し、集まった報道陣にうちわを配った。

パリ航空ショーで開かれた調印式でATR42-600の模型にサインするJACの安嶋社長=6月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パリ航空ショーで行われた調印式でうちわを配るJACの客室乗務員=6月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ATR42の機内で記念撮影に応じるJACのパイロットと客室乗務員、整備士=6月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ATR42のコックピットで記念撮影に応じるJACのパイロット=6月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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