全日本空輸(ANA)の客室乗務員(CA)らが6月3日、「幸せの再来」などの花言葉を持つスズランが描かれたしおり約1万7000枚を、全国47カ所の日本赤十字病院などに贈った。ANAの前身となる日本ヘリコプター輸送時代の1956年にスタートし、今年で60回目を迎えた。
都内ではANAの客室乗務員4人と、ミス日本2015でANAのグループ会社ANAテレマートの新入社員、芳賀千里さんが東京・大田区の大森赤十字病院を訪れ、患者にメッセージ入りのしおりを手渡して快方を願った。4人は東京都出身で、他の赤十字病院も各府県出身者が訪れた。
しおりには、ANA所属のフィギュアスケーター、羽生結弦選手のメッセージを載せた。裏面をこするとスズランの香りがするようになっており、小児科病棟を訪れたCAや芳賀さんは、子供たちと香りを楽しんでいた。
ANAの篠辺修社長は60回目を迎えて、「ここまでくると継続は力だと思う。スズランの花言葉は“幸せ”だが、われわれはプラス“元気”を差し上げたい」と話した。
また、「われわれの飛行機に乗っていただく方だけがお客様ではない。元気をもらったり、差し上げたりするのが社会なんだと、自分自身もそうだが社員にも感じて欲しい」と、恒例の取り組みを続ける意義を語った。
60回目を迎えたスズランを贈る活動は、1956年に日本赤十字社の名誉副総裁だった高松宮さまが入院患者を励ますため、ANAに提案されたことをきっかけに始まったと言われている。
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全日本空輸
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