ボーイングは現地時間6月2日、737型機の最新型737 MAXの組立作業に着手したと発表した。最初に組み立てを開始したのは主翼で、飛行試験機の初号機に取り付けられる。今年後半には、最終組立が始まる見通し。
主翼の組み立ては、米ワシントン州のレントン工場でスタート。胴体に主翼などを結合する最終組立は、同工場で今年後半から開始する。現在の737の生産レートは月産42機で、2018年から同52機に増産する。
737 MAXは現行の737NG(次世代型737)と比べ、新型エンジンの採用などで燃費を14%以上改善する。CFMインターナショナルが開発した737 MAX用新型エンジン「LEAP-1B」は、5月から飛行試験を始めている。
737 MAXシリーズは、737 MAX 8(1クラス189席)と同機をLCC向けにした737 MAX 200(200席)のほか、最大149席(1クラス)の737 MAX 7、同215席の737 MAX 9の計4機種で構成する。737 MAX 8のローンチカスタマーであるサウスウエスト航空(SWA/WN)への初号機引き渡しは、2017年7-9月期(第3四半期)を計画している。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
・ボーイング、737 MAXエンジンの試験開始(15年5月8日)
・CFM、737 MAXのLEAP-1Bエンジン地上試験成功(14年6月19日)
・横浜ゴム、737 MAXに飲料水用タンク供給 ボーイングと契約更新(14年12月16日)
・SMBCアビエーションキャピタル、737 MAX 8を80機発注 LCC仕様も選択可(14年11月10日)