全日本空輸(ANA/NH)は、成田ーパリ線を10月25日に始まる冬ダイヤから運休する。一方で羽田ーパリ線は機材を大型化し、欧州主要都市に向かう路線は羽田空港へ集約を進める。
—記事の概要—
・787-9で27%大型化
・羽田と成田の住み分け鮮明に
787-9で27%大型化
東京からパリへ向かうANAの路線は、成田と羽田から毎日1便ずつ運航。機材は成田と羽田ともにボーイング787-8型機(一部777-300ER)を使用し、座席数は169席(ビジネス46席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー102席)となっている。
羽田ーパリ線は羽田の国際線発着枠が増えた2014年3月30日から、羽田発着の新7路線の一つとして就航。ANAによると、羽田便が成田より好調なほか、東京ーパリ線の競争が激化しつつあるという。こうした背景を受け、羽田便に集約したとみられる。
競合のエールフランス航空(AFR/AF)は、7月から羽田-パリ線に新ファーストクラス「ラ・プルミエール」を備えた、ボーイング777-300ER型機を本格導入。ファーストは4席に抑え、完全な個室空間として利用できるようにしている。
日本航空(JAL/JL、9201)も、羽田ーパリ線はファーストクラスを持つ777-300ERで運航中。2013年1月に就航した新仕様機「スカイスイート777」で、座席数はファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー135または147席の計232または244席。
これに対しANAは、10月25日から羽田便の機材を787-9に大型化。座席数は
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