全日本空輸(ANA/NH)は6月1日、成田-ブリュッセル線を2015年冬ダイヤから運航を開始すると発表した。欧州の就航都市としては6番目で、日本から唯一の直行便となる。
ベルギーのブリュッセルには、EU(欧州連合)やNATO(北大西洋条約機構)の本部があり、日本企業も進出している。空路による日本から欧州への渡航者数では、15番目に多い都市。ANAによると、同社のドイツ路線では、ブリュッセルは乗り継ぎ先の上位に入るという。
運航開始日やダイヤ、機材などは未定。ANAでは、冬ダイヤが始まる10月下旬から年内の開設を目指す。機材は、長距離国際線用となる169席仕様のボーイング787-8型機が有力とみられる。
また、ANAが共同事業(JV)を展開するルフトハンザグループに属するブリュッセル航空(BEL/SN)が、ブリュッセル空港をハブ空港として路線網を構築している。
都内で会見したANAの篠辺修社長は「旺盛なビジネス需要が見込める」と、路線開設の意図を語った。
同路線はサベナ・ベルギー航空(SAB/SN、当時)が2001年10月28日まで、週4往復で運航していた。ANAが運航を開始すれば、日本-ベルギー間の14年ぶりの直行便となる。
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全日本空輸
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