エンブラエルはこのほど、アズール・ブラジル航空(AZU/AD)からE195-E2を30機受注したと発表した。2014年7月に英国で開かれたファンボロー航空ショーで締結した合意書(LoI)に基づくもので、同型機20機の追加購入権を別途設定。AZUは同型機を最大で50機導入することになる。
50機合計のカタログ価格は総額32億ドル(約3937億6000万円)。引き渡しは2020年第2四半期を予定している。
AZUはE190とE195合計82機を運航。E195の受注残は6機となっている。今回の発注で、「E2シリーズ」全体の受注残は、確定発注分が242機、オプションと追加購入権は348機。
E2シリーズ(70席から130席クラス)はE190やE195など現行機の第2世代機。メーカー標準の座席数はシートピッチが31インチの場合、E195-E2で1クラス132席、2クラス118席。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製PW1900Gを搭載する。初号機の納入は2019年の見込み。
AZUはサンパウロ郊外のカンピナスを拠点に、2008年12月から運航を開始したLCC(低コスト航空会社)。ブラジル国内100都市以上に乗り入れている。国際線は米フロリダ州オーランド線とマイアミ郊外のフォートローダーデール線を運航している。
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