エアバスはiPadによる「エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)」を発表した。EFBはパイロット用に電子化された各種性能計算、フライトマニュアルなどが表示されるもの。エアバス機を運航する航空会社は、エアバスのEFBアプリ「FlySmart with Airbus」をApp Storeからダウンロードできるようになる。
エアバスでは、パソコンによるエレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)の代わりとしてiPadによるEFBを提供するため、開発に取り組んできた。また、エアバスのEFBソフトウェアをiOSに組み込ませるため、専門家と協力して開発を進めた。
iPadのEFBアプリ「FlySmart with Airbus」を利用することで、パイロットは軽量で手に収まるほど小型の機器から様々な性能計算ができるようになり、エアバスの「フライト・オペレーション・マニュアル」の閲覧も可能になる。
エアバスの新しいiPadによるEFBは、同社のEFB規格に確実に準拠させるため、エアバスのパイロットがテストを行った。また、エアバスはすでに飛行テストおよび訓練部門がiPadで「FlySmart with Airbus」を使用するため、iPadの発注を行っている。このEFBアプリはエアバス機の顧客のみ利用可能。