エアバスは、製造中のTAM航空(TAM/JJ、ブラジル)向け初号機となるA350-900型機の進捗を現地時間5月13日に発表した。現在は仏トゥールーズの最終組立工場で、主翼や水平尾翼、垂直尾翼などの取り付けが進んでいる。
TAMとラン航空(LAN/LA、チリ)のLATAMエアライン・グループは、同型機を27機発注。初号機は2015年末に受領する見込み。
A350 XWBを受領する航空会社としては、カタール航空(QTR/QR)とベトナム航空(HVN/VN)、フィンエアー(FIN/AY)に続く4社目。北中南米で初めて導入する。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。4月末現在、3機種合計で40顧客から780機を受注している。内訳はA350-800が16機、A350-900が595機、A350-1000が169機。
2014年7月から8月にかけて、世界14都市で実施した路線実証飛行試験を終了。商業飛行時の運用性を実証した。同年11月19日にはアジアを歴訪するデモ飛行ツアーの一環として羽田に初飛来した。
初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。今年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
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