ボーイングとCFMインターナショナルは現地時間5月7日、737 MAX用エンジン「LEAP-1B」の飛行試験を開始したと発表した。GEが所有する飛行試験用747に搭載し、カリフォルニア州で4月29日に行われた飛行試験が成功した。
LEAP-1Bの飛行試験は、747の4基あるエンジンのうち、左内側の第2エンジンを換装して実施。複数の空力的な試験項目を5時間の間にさまざまな高度で試験した。LEAP-1Bは今後、2016年の型式証明取得と2017年の737 MAXの初飛行を目指して開発を進める。
今後数週間にわたり、失速時のマージンなどの性能や、二酸化炭素(CO2)排出量騒音など環境面の値などを評価する。また、炭素繊維複合材で作られたタービンブレードなど、エンジン各部分の性能を検証していく。
LEAP-1Bは燃費を向上させ、737 MAXは737NG(次世代型737)と比べ、燃費を14%以上改善する。2014年6月には、地上試験に成功している。
CFMは仏スネクマと米GEの合弁で1974年設立。エアバスA320ファミリーに搭載する「CFM56-5B」や、737NG(次世代737)に搭載する「CFM56-7B」などを製造している。CFMは737向けのエンジンを1984年から提供しており、ボーイングは2011年、LEAP-1Bの737 MAXへの採用を決定した。
737 MAXは現在、57顧客から2724機を受注。量産初号機の引き渡しは、2017年7-9月期を予定している。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
CFM International
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