本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」が4月23日、日本で初公開された。
主翼上に配されたエンジンや、標準仕様で乗客4人が乗れるゆったりとした客室、乗員1人でも運航出来るコックピットなどが特徴。エンジンは米GEとの合弁会社GEホンダ製HF120を搭載する。
HACIの藤野道格社長は、機体開発の中でも難しいノーズの設計に、ハワイで見た高級ブランド・フェラガモのハイヒールから得たイメージを生かした。「先端形状で美しいものを見ていった時に目にとまり、応用できないかなと思った」という。
ホンダジェットは3月にFAA(米国連邦航空局)の事前型式証明(PTC)を取得しており、顧客への引き渡しも間近に迫っている。これに続く機体を藤野社長はどう考えているのだろうか。
藤野社長は航空機ビジネスの一般論を、「最初の機体は開発期間もかかるし、投資もかかる。次に開発する機体は、アビオニクスのほとんどが使えるとか、ノーズの設計がそのまま使えるなど、開発費が非常に小さくなっていくのが普通」と説明。「機体のサイズなどによるが、(最初の機体と比べて)30%から50%くらいの開発費に抑えられる」と述べ、開発費が下がり、より高い値付けができれば利幅が増えることから、ホンダジェットに続く機体開発に意欲を見せた。
ワールドツアーの一環として日本に飛来したホンダジェットは、国内ではデモ飛行や地上展示などを4空港で実施。25日に仙台空港、26日に神戸空港、5月2日から3日までは岡山市の岡南飛行場、4日は成田空港で公開する。当初は5日も成田で公開予定だったが、変更になった。
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HondaJet
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