エアライン, 解説・コラム — 2015年4月17日 08:00 JST

「データにとらわれず、世界を読む」 ANAHD片野坂社長インタビュー(上)

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 国内の航空会社では最大の連結売上高1兆7000億円を誇る、ANAホールディングス(9202)。10年後の2025年度には、連結で売上高2兆5000億円、営業利益2000億円規模を目指す。

 4月1日、6年間グループを率いた前社長の伊東信一郎会長(64)からバトンを受け取ったのは、片野坂真哉社長(59)。鹿児島県生まれの片野坂社長は、東京大学法学部を卒業後、全日本空輸(ANA/NH)に入社し、マーケティング室レベニューマネジメント部長や人事部長、常務取締役執行役員、専務取締役執行役員を歴任した。2013年4月1日の持ち株会社制移行時に発足したANAHDの代表取締役副社長執行役員に就き、グループの人財戦略と経営戦略を担ってきた。

4月からANAグループを率いるANAホールディングスの片野坂真哉社長=4月16日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

 羽田の格納庫で1日に開かれた入社式の寄せ書きでは、「次は宇宙へ」と記した片野坂社長。国際線と国内線の戦略や、2社あるLCC(低コスト航空会社)の目指す方向、ローンチカスタマーとなった三菱航空機のリージョナルジェット機「MRJ」の開発スケジュール見直しへの思い、求める人物像など、ANAグループが目指す姿について、単独インタビューに応じた。

 インタビュー第1回は、国際線や国内線、LCCについて。国際線の空白地帯への進出や、国内線の戦略、2社あるLCCを統合するのかなどを聞いた。

*サービスや求める人物像などについて聞いた下編はこちら
*初飛行の遅れが発表されたMRJやコスト削減について聞いた中編はこちら

─ 記事の概要 ─
世界の動きを読み、アジアと地方つなげる
LCCは中距離リゾート

世界の動きを読み、アジアと地方つなげる

──中期経営計画では、国際線について将来は中東・アフリカなど未就航の「空白地帯」へのネットワーク展開を検討するとあった。

南米やアフリカへの就航検討について「社員へのメッセージの意味が大きい」と語る片野坂社長=4月16日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

片野坂社長:長期戦略構想の社員向けパンフレットの中で、10年後について、南米やアフリカ、中央アジアをゾーンで示した。社員に熱意を持って取り組んでもらいたいという、メッセージとしての意味が大きい。

 社員に期待したいのは、過去の旅客数にとらわれず、政治や経済、貿易の動きを見て、ANAが成長する


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。