スカンジナビア航空(SAS/SK)は4月9日、2015年から導入した新しいビジネスクラスのシートを、東京・原宿のハッセルブラッドストア東京で公開した。快適さを追求したシートで、離陸から着陸までリクライニングできる。寝具にはスウェーデンのベッドメーカー「Hastens(ハステン)」の製品を採用した。日本路線には11月から投入する。
エアバスA340-300型機に40席を設定する。全席が通路側に面しているフルフラットシートで、1-2-1配列となる。マッサージ機能を装備した。シートメーカーは英トンプソン・エアロ・シーティング。
座席幅は23-24インチ(約58-61センチ)で、シートピッチは44インチ(約112センチ)。全長はフルフラット状態で196-202センチとなる。
モニターには15.4インチのタッチパネル式スクリーンを採用した。機内エンターテインメントでは、200本以上の映画コンテンツを提供する。座席にはスマートフォンやタブレット用のUSBポート、パソコン用電源を備えた。無線LAN(Wi-Fi)による機内インターネット接続サービスは無料で利用できる。食事はトレーに載せず、レストラン感覚で提供。座席後方にはコーヒーやフルーツなどのビュッフェを用意する。
SASのレイフ・ニルソン・アジア太平洋地区総支配人によると、シートの選定にはトンプソン社を含む計8社が参加。コンペをストックホルムのSASの格納庫で実施したという。トンプソン社に決定した理由についてニルソン総支配人は「他社よりも広い作りだったことが決め手」と説明した。
SASはオスロ空港で、空港利用者を対象にシート体験会を実施した。どのくらいで眠りに落ちるかを実験したところ、12分台で眠る人が続出。中には、6分台で眠る人もいた。
同社のA340-300は40席のビジネスのほか、プレミアムエコノミー「SAS PLUS」が28席、エコノミー「SAS GO」が179席の計247席。今後、保有する長距離路線用機体すべてで改修を予定している。同社はA340-300を8機、A330-300を4機保有。A350-900は8機発注済みで、2018年からの受領を予定している。
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スカンジナビア航空
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