民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)は、社名を変更する意向を固めた。変更時期は再生計画に着手する今夏を視野に検討を進める。
新社名案は「SKY Bee(スカイ・ビー)」で、4月4日に同社の再建を支援する投資ファンド「インテグラル」の佐山展生代表が読売テレビやBS-TBSのテレビ番組に出演した際、ロゴのデザイン案が描かれたフリップを手に説明した。
英語で「ビー」はミツバチだが、ロゴマークにはスズメバチ(英語名ホーネット)が描かれていた。佐山代表は「決まった訳ではない」と前置きした上で、ブランド構築の必要性を説いた。
SKYの有森正和社長は6日、Aviation Wireに対して、「ここまでやってきたので一新したい。スカイ・ビーになるかはわからないが、“スカイ”は残す」と語った。
また、パイロットや整備士の経験者を顧問として迎え入れる。すでに数人とは契約を交わしており、「(整備など)弱い部分を強化したい。業界で権威ある人にも入ってもらう」(有森社長)として、安全体制を強化する姿勢を示した。
インテグラルは6日現在、45億円をSKYに貸し付けているが、株主ではない。1日に行われた入社式では、式に続いて佐山代表らが研修会を開き、報道関係者にも公開した。
SKYの再建支援企業としてはインテグラルのほか、PR会社のサニーサイドアップ(2180)、広告制作会社のティー・ワイ・オー(TYO、4358)が名乗りを挙げている。インテグラルは2010年12月、TYOの第三者割当増資に応じているが、2013年10月には全株式を売却しており、現在両社間に資本関係はない。
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