エアバス, 機体 — 2012年7月10日 11:51 JST

エアバス、A330新タイプは最大離陸重量240トン 15年就航へ

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 エアバスは現地時間7月9日、A330-300型機の最大離陸重量を現在の235トンから240トンに引き上げた新タイプを2015年半ばに就航させる計画を発表した。短胴型のA330-200型機とA330-200F貨物機も順次240トンに増やす。

ファンボロー航空ショーでA330の模型を手にするエアバスのジョン・リーヒーCOO=7月9日 PHOTO: A. Doumenjou, em company/Airbus

 最大離陸重量の引き上げにより、A330-300の航続距離は最大で740.8キロメートル(400海里)延びて1万1020キロメートル(5950海里)になる。乗客300人を乗せ、既存のタイプよりペイロード(有償搭載量)を約5トン増やすことが可能。

 A330-200は最大で航続距離が500キロメートル(270海里)延びて1万3060キロメートル(7050海里)となり、246人の乗客を乗せて最大離陸重量238トンの既存のタイプよりも2.5トン以上ペイロードを増加できる。

 両機とも次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。

 新タイプは航続距離が延びることで、A330-300は東京-ロンドン線、北京-サンフランシスコ線などの長距離路線に就航可能になる。A330-300の新タイプはボーイング777-200ERと同等の最大航続距離(1万4305キロメートル)で、3334キロ(1800海里)の飛行では燃費を15%以上削減するといい、多くの路線では787の代替機として運航コストを約5%抑えられるとしている。

 エアバスは航空会社のメリットとして、これまでA330-300より航続距離は長いが座席数が少ない短胴型のA330-200を投入していた路線の多くに、新タイプのA330-300を投入できることを挙げている。

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