エアバスは日本時間4月2日、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)からA321従来型(A321ceo)を4機、A321neoを3機を正式受注したと発表した。ANAHDは今年1月に発注する意向を示していた。
A321ceoには、燃料消費を改善する翼端の「シャークレット」を装備する。A321neoには、ゆったりとした座席配置が可能になったオプション「キャビン・フレックス」も設定する。扉を左右に1つずつ追加し、前方の非常口部分に座席を配置するもので、より多くの座席を設定できるようにした。
A320neoも発注済みで、シャークレット付きのA321など、これら3機種を日本で導入するのはANAHDが初めて。標準の座席数は、A321ceoが220席、A320neoが180席、A321neoが240席。
ANAHDは2014年7月にA321neoを23機、A320neoを7機発注済み。今回発注分を加えると、計37機のA320ファミリーを導入することになる。A320neoが2016年度から2018年度、A321neoは2017年度から2023年度に受領する。
A321ceoは2016年度に、今回発注分のA321neoは2020年度から2021年度にかけて受領する。いずれも自社購入だが、A321ceoは購入後リース会社に一旦売却し、リース契約を結ぶ「セール・アンド・リースバック」で導入。A321neoを2020年度から導入するまでのつなぎで、長期保有は前提としていない。
ANAは1998年4月から2008年2月まで、最大で7機のA321(シャークレットなし)を運航していた。
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